2024.11.24  開会 10:30(救いの約束・モーセ)降誕前第5主日・収穫感謝日・謝恩日

【家庭礼拝の手引き】
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◎できるだけ10時30分に、難しい方はご都合のつく時間に守ってください。

黙祷   
讃詠 2「聖なるみ神は」
主の祈り 
賛美   210「来る朝ごとに」
聖書   申命記 第18章15-22節(旧約聖書309頁)
- 預言者を立てる約束
15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。
16 このことはすべて、あなたがホレブで、集会の日に、「二度とわたしの神、主の声を聞き、この大いなる火を見て、死ぬことのないようにしてください」とあなたの神、主に求めたことによっている。
17 主はそのときわたしに言われた。「彼らの言うことはもっともである。
18 わたしは彼らのために、同胞の中からあなたのような預言者を立ててその口にわたしの言葉を授ける。彼はわたしが命じることをすべて彼らに告げるであろう。
19 彼がわたしの名によってわたしの言葉を語るのに、聞き従わない者があるならば、わたしはその責任を追及する。
20 ただし、その預言者がわたしの命じていないことを、勝手にわたしの名によって語り、あるいは、他の神々の名によって語るならば、その預言者は死なねばならない。」
21 あなたは心の中で、「どうして我々は、その言葉が主の語られた言葉ではないということを知りうるだろうか」と言うであろう。
22 その預言者が主の御名によって語っても、そのことが起こらず、実現しなければ、それは主が語られたものではない。預言者が勝手に語ったのであるから、恐れることはない。

賛美   341「来たれ聖霊、わが主」

説教          <自由のはじまり>        牧師 木谷  誠
降誕前節を過ごしています。旧約聖書の御言葉を通して、旧約時代の大切な救いの出来事を振り返っています。先週はアブラハムの選びでした。今週はモーセということで、出エジプトの出来事を振り返りたいと思います。
旧約聖書の時代、イスラエルの信仰にとって、一番大切な出来事は出エジプトでした。出エジプトは、アブラハムの後、アブラハムの孫に当たるヤコブの時代にイスラエルの民はエジプトに移住しました。当時のエジプトの宰相(総理大臣)はヤコブの息子のヨセフでしたので、イスラエルの民は比較的良い扱いを受けていました。しかし、ヨセフが亡くなり、エジプト王(ファラオ)が交代すると、政策が変わり、イスラエルの民は奴隷にされてしまいました。過酷な抑圧を受けたイスラエルの民が、神に助けを叫び求めると、神はその叫びを聞き、預言者モーセを派遣して、イスラエルの民をエジプトの奴隷から解放し、自由を与え、約束の土地へ導き入れてくださいました。この民族救済の出来事が出エジプトです。
この出エジプトの出来事が、イスラエルの信仰の原点となったのです。この出エジプトの出来事によって、イスラエルは自らの信仰を確立していったのでした。この救いの出来事において、神はご自身の言葉を預言者モーセを通して、語られました。
聖書において、「よげんしゃ」という言葉は、「預言者」と書かれます。「預言者」すなわち「言葉を預かる者」です。神から言葉を預り、人々に伝える者が「預言者」なのです。民はこの預言者が伝える神の言葉に従うことによって、正しい歩み、救いの道を歩むことができるのです。そこでの大きな問題は、「何が本当の神の言葉であるか」ということです。それがどうしたら分かるのだろうか?確かに難しい問題です。
その点について、語られた言葉が実現するならば、それは神の言葉であると今日の聖書は伝えています。神の言葉は、力ある言葉です。神の約束が必ず実現するように、神の言葉は必ず実現するのです。しかし、その言葉が実現するのには時間が必要です。信じるという事は、実現する前に、実現すると確信する事です。そうなると一体どうしたら良いのか、途方に暮れてしまいます。「神様、どうか、あなたの言葉を正しく聞き分ける耳をお与えください」と祈る他ありません。時には間違うこともあるかもしれません。しかし、繰り返し、謙って神に導きを祈る中で必ず神は私たちを正しい道へと導いてくださることでしょう。
そのようにして神の言葉を祈り求めつつ歩む中で、私たちは、神の言葉のみに従い、他の一切から自由になって、人生の旅路を歩むことができるようになるのです。その旅路を寄り添い、導く神は今も生きておられるのです。

賛美 186「エジプトのイスラエルに」
献金(ご都合の良い時に教会にお捧げください)
頌栄   90「主よ、来たり、祝したまえ」
黙祷
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