◎できるだけ10時15分に、難しい方はご都合のつく時間に守ってください。
黙祷
讃詠 15「みことばにより」
主の祈り
賛美 341「来たれ聖霊、わが主」
聖書 使徒言行録 第2章1-11節(新約聖書214頁)
1 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、2 突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。3 そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。4 すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
5 さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、6 この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。7 人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。8 どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。9 わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、10 フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、11 ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」
賛美 343「聖霊よ、降りて」
説教 <贈り物としての聖霊> 牧師 木谷 誠
本日は、聖霊降臨日(ペンテコステ)の礼拝です。先週私たちはキリストの昇天の出来事を礼拝の中で祝いました。救い主として、神から委ねられたつとめを全て果たして天へと帰っていかれたイエス・キリストに感謝して褒め称える礼拝でした。本日は、そのようにして天に昇られたイエス・キリストに代わって、聖霊が降り、弟子たちの心に宿り、弟子たちを慰め、励まし、イエス・キリストを宣べ伝える者として新たに歩み始め、そこから教会が始まったことを祝う礼拝です。
実は私はこの聖霊降臨日(ペンテコステ)の礼拝の意味がわかりませんでした。子どもの頃、クリスマスやイースターと違って、何ももらえない礼拝に魅力も感じませんでした。そもそも聖霊の意味が私は分からなかったのでした。特に本日朗読していただきました聖書は私には不気味で、日本の怪談のように思えていたのでした。この聖書の情景っていったい何なのだろう?そもそも聖霊っていったいなんなのでしょうか?
聖霊、それは「神の目に見えない力、または働き」です。そのような意味では聖霊は天地創造の時からずっと働いていました。また聖霊は「風」にたとえられます。風、それは目に見えないけれど、とても大きな力を持っています。風の力で海をわたることができます。また風は世界中、どこでも吹いています。自由に何ものにも束縛されない働き、それも聖霊の特徴です。
この使徒言行録第2章の出来事は、天から(神のところから)、風のような目に見えない力(聖霊)、それは炎の舌(人々の心を燃え上がらせる力強い言葉)のようなものがやってきて、弟子たちの心に宿り、弟子たちはそこから、勇気と元気をいただいて、イエス・キリストを多くの人に伝え始めたという出来事です。
この聖霊が弟子たちに寄り添い、弟子たちを導きました。聖霊によって、弟子たちはこの時から「使徒」となりました。使徒とは「主の復活の証人」という意味です。弟子たちは使徒として、恐れを振り払い、必要な知恵と力を与えられて、人々にイエス・キリストの福音を伝えました。
使徒の働きによって、多くの人たちがイエス・キリストを主と信じて集まるようになりました。ここから教会が始まったのです。それゆえに聖霊降臨日(ペンテコステ)は、「教会の誕生日」とも呼ばれます。
この聖霊は今も生き生きと働いています。私たちに寄り添い、私たちを慰め、励まし、導いてくださいます。聖書を読み、祈り、礼拝する時、聖書の言葉を実践してみる時、私たちは聖霊の働きを豊かに感じることができます。この聖霊によって一切が可能なのです。この聖霊が与えられていることに感謝し、聖霊を力をいただいて、喜びつつ歩んでまいりましょう。
賛美 348「神の息よ」
献金(ご都合の良い時に教会にお捧げください)
頌栄 88「心に愛を」
黙祷
この記事へのコメント