復活節第2主日(復活顕現1)
2024.4.7 開会 10:15
************************************************************************************************************
◎できるだけ10時15分に、難しい方はご都合のつく時間に守ってください。
黙祷
讃詠 4「世にあるかぎりの」
主の祈り
賛美 152「みめぐみふかき主に」
聖書 ヨハネによる福音書第20章19-31節(新約聖書210頁)
19 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。20 そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。21 イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。23 だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」
- イエスとトマス
24 十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。25 そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」26 さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。27 それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」28 トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。29 イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」
- 本書の目的
30 このほかにも、イエスは弟子たちの前で、多くのしるしをなさったが、それはこの書物に書かれていない。31 これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。
賛美 345「聖霊の力にあふれ」
説教 <あなたがたに平和があるように> 牧師 木谷 誠
復活のイエス・キリストと出会い、手と脇腹の傷を見て、弟子たちは喜びました。 なぜでしょうか?
弟子たちと出会った復活のイエスの最初の言葉は「あなたがたに平和があるように」でした。この言葉が復活の喜びの源です。イエスを十字架にかけてしまった弟子たちの弱さと裏切りをイエスはすべて引き受けて死なれました。そして三日目にイエスは復活されました。復活のイエスは弟子たちの弱さと裏切りを決して責めませんでした。もしもそうだったら絶対に「あなた方に平和があるように」とは言わなかったでしょう。
復活のイエスは、弟子たちの弱さと裏切りを赦し、愛の交わりを再び持ってくださいました。「そんなこと、あるはずがない」と弟子たちは思ったことでしょう。弟子たちは、自分がもしイエスの立場だったら、そんな裏切りと弱さをゆるせるはずがないと思ったでしょう。もしかしたら、この目の前の人物は、本物のイエスではないのかも知れない思っても不思議はありません。でも手と脇腹の傷を見たら、もはや疑いの余地はありません。間違いなくイエスです。その時、復活のイエスが示してくださった愛の大きさを弟子たちは実感しました。だから喜んだのです。
この復活のイエスの赦しと愛は、弟子たちの罪と弱さを弟子たちに代わって償いました。そして神と人との本来あるべき愛の交わりを復活のイエスが取り戻してくださいました。これがイエスの十字架の死と復活によって実現した贖いの働きです。
この十字架と復活のイエスが示された神の愛は、人間の罪と弱さを圧倒します。自分の罪と弱さに打ちのめされ、心を固く閉ざしたトマスの心を復活のイエスは揺り動かし、慰め、感謝と喜びで満たし、遂に「わたしの主、わたしの神よ」と言わせるのです。
このトマスの告白の言葉は、復活のイエスの愛を受け入れ、感謝し、従うことを意味しています。復活のイエスと出会い、その赦しと愛の交わりをいただいた者は、イエスを信じて従うのです。
「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」
復活のイエスを信じ、罪の赦しと愛の交わりをいただいた者は、イエスに従う者として世に派遣されます。派遣される者には任務が与えられます。それは「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。」(ヨハネによる福音書第15章12節)の具体的な実践です。それは決して簡単ではありません。
しかし、復活のイエスはさらに言われます。22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。」復活のイエスは派遣される者たちがその使命を果たすことができるための必要な力をも与えてくださいました。それは聖霊の力です。この聖霊は私たちの心に神の愛を注ぎ、復活のイエスがもたらしてくださった罪の赦しと神との愛の交わりを実感させてくださいます。聖霊によって、イエスを信じて従う者は、与えられた使命を担うことができるのです。この使命を担う中で、私たちはさらに豊かに神との愛の交わりを与えられ、喜びと感謝に満ちて歩むことができるのです。
賛美 329「目覚めよ、歌えよ」
献金(ご都合の良い時に教会にお捧げください)
頌栄 91「神の恵みゆたかに受け」
黙祷
**************************************************************************************************************
この記事へのコメント